パタハラという言葉を聞いたことがありますか?
働き方改革が進む中で、男性が育児に関わろうとする際に職場で受ける嫌がらせや圧力が問題視されています。
本記事では、パタハラの意味や背景、働き方改革との関係性について深掘りしていきます。
また、オルゴール堂で起こったパタハラの事例や、今後の課題についても詳しく解説しています。
この記事を読むことで、パタハラの現状を知り、どのように対応すればよいのかがわかるはずです。
ぜひ最後までお読みくださいね!
- パタハラの言葉の意味とは
- パタハラと働き方改革の職場での課題
- オルゴール堂ほか大企業でのパタハラ事例を紹介
パタハラの意味とは?
パタハラって聞き慣れない言葉なんだけど
どういう意味なんですか?
パタハラとは男性の育児参加で
嫌がらせが起こっていることなんだ
へぇーっ!それはひどいね!
もっと詳しく知りたいな
パタハラとは何なのか、
その意味をわかりやすく説明しよう
パタハラの基本的な定義
パタハラとは「パタニティ・ハラスメント」の略で、父親が育児休業や育児に参加しようとする際に職場で受ける嫌がらせや差別を指します。
たとえば、このような事例が該当します。
- 「育休なんて男が取るものじゃない」といった偏見の押し付け
- 育休を取った後の配置転換や待遇の低下
このパタハラという言葉は、近年、働き方の多様性が進む中で注目されています。
特に、育児休業制度が浸透してきた一方で、それを利用しづらい職場の風土が問題視されています。
日本ではまだ男性の育児休業取得率が低いことも、パタハラ問題を際立たせていますね。
パタハラの背景にある社会問題
パタハラが生まれる背景には、性別役割分担の固定観念があります。
「男性は仕事、女性は家庭」という昔ながらの考え方が、男性が育児に積極的に参加することを難しくしています。
企業側でも、業務が滞ることへの懸念から、男性社員の育休取得を歓迎しないケースも多いです。
これらの要因が絡み合い、男性が育児に参加しづらい環境が続いているのです。
「パタハラ」が注目される理由
最近「パタハラ」が注目される理由の一つは、育児休業に関する法改正です。
しかし、制度が整っただけでは、実際の職場環境が改善されないこともあります。
こうした状況から、パタハラが表面化し、多くの人々が問題意識を持つようになったのです。
パタハラと働き方改革の職場での課題
パタハラと働き方改革の職場での課題はどのように結びついているのでしょうか。
働き方改革とは、
具体的な取り組みとしては、
- フレックスタイム制度
- テレワークの推進
- 有給休暇の取得促進
などが挙げられます。
また、家庭と仕事を両立できる環境を整えることも大きな目標の一つです。
この改革は、男女問わず一人ひとりが自分らしい生活を送れる社会を目指しています。
働き方改革が進む中でのパタハラ問題
働き方改革が進む中でも、パタハラが根強く残っている理由には、職場文化の変化が追いついていないことが挙げられます。
特に、上司や同僚の理解がないと、男性社員が育児休業を取りにくい状況が続きます。
企業が取り組むべきパタハラ対策
企業がパタハラ問題に対処するためには、具体的な行動が必要です。
- 育児休業の取得を推奨する社内キャンペーンの実施
- 従業員への研修による周知
- 取得した社員がスムーズに職場復帰できる仕組みを作ること
こういった会社全体で共通認識をもつ取り組みが必要です。
制度だけではなく、職場全体の風土改善を目指すことが求められます。
制度が出来てもいろいろと
むずかしい問題があるんだね
残念ながら日本ではまだまだ変われていない
会社が多いのが現実だね
オルゴール堂でのパタハラ問題が発覚
北海道小樽市にあるオルゴール堂でパタハラがあったことが明るみに出ました。
2022年12月子どもが生まれた男性社員が育児のために、会社の「育児・介護事業に関する規則」に基づき、深夜業の制限を申し出ました。
するとその2日後に突如役員から電話で一般職への降格処分を言い渡されたんです。
さらにその翌月にはオルゴール堂の店舗に転籍・降格させられたというひどい話ですよね。
北海道に本社を置き、50年以上の歴史を持つ「オルゴール堂」(本社・北海道小樽市)に勤める男性社員が、会社の規則に基づき、深夜業務の制限を申し出たところ、子会社に転籍・降格させられたとして、20日、会社側に約680万円などの損害賠償を求める裁判を京都地裁に起こしました。
引用元 ytv
オルゴール堂の男性社員によると一連の問題については下記の内容のようです。
- 「事前の相談もせず申し出たこと」などを理由に始末書を提出させられた
- 会社社長から対面面談で「育児したいのなら退職すればいい」
- 「今回の件は政治家が不用意な発言を一言して政治生命が絶たれるのと同じ」などと非難
- その後、男性社員は精神障害を発症し、2023年4月から2024年5月に復職するまで休職
うわぁ、オルゴール堂好きだったのに。社長がダメすぎる…
この失言でご自身が立場を失えばよいと思います。
社員を大事にできない会社がたくさんいるお客様を大事にできるのか?
オルゴール堂……これで胸を張って観光地だと言えなくなったな……。
その他の企業でのパタハラ事例
「育休復帰→即転勤」の炎上から明らかになった、男性の育休取得からの復帰における様々な課題。
— ひらめきメモ🎉10万部📔 (@shh7) June 14, 2019
・育休取得男性の3割はパタハラ被害者
・あり得ないタイミングでの転勤辞令は実はよくある
|パタハラ告発のカネカから学ぶこと。人事や「時代遅れ上司」の問題点 https://t.co/um5t1UjPz5
パタハラ問題はオルゴール堂に限らず、他の大手企業などでもまだまだ横行しているようです。
その他のパタハラの事例を見ても制度を受け入れられていない企業が多いことが分かりますよね。
パタハラ問題が明るみに出ているのは氷山の一角なんでしょうね。
その事例の一部を紹介します。
- カネカの事例:育児休業から復帰した男性社員が、復帰わずか2日後に転勤を命じられた事例
- アシックス事件: アシックスの男性社員が育休復帰後に、経験のない物流センターへ異動
- 医療法人の事例: 育休を取得した男性看護師が、復職後に昇格試験を受けさせてもらえない状況
- 証券会社の事例: 育児休業後に業務内容の変更や待遇の低下が見られた事例
- 大手B企業の事例: 育児休業から復帰した男性社員が、本社から地方出向を命じられた事例
大企業でのパタハラについては世間の関心も高く注目されています。
下手すればブランドイメージにも関わることですので、経営者には理解ある対応が必要ですね。
そういえは、育休明けに即転勤させられた(本人は発令前に退職)カネカのパタハラ問題はどうなったんだっけ。カネカ自身は問題ないと釈明していたけど、法的に問題ない嫌がらせなんていくらでもできるよな。
— 武峰珪志 (@kg_tkmn) September 26, 2021
アシックスのパタハラ和解したね。
— 石川 恵美子/(株)New Agenda代表 (@emiko_career) March 29, 2021
カネカは結局離職されたけど…
一連のツイート読みました。
— (サブアカ) 向日葵猫 (SunflowerCat) (@sunflowercat_52) July 1, 2020
労基署に通報でいきましょう。
確か最近だとカネカのパタハラが有名かな。
録音などがあれば完璧ですが、ツイートでも証拠は揃っていると思いますので通報して慰謝料か損害賠償請求ですね。
パタハラに対する対策と今後の課題
パタハラに対する具体的な対策と、今後の課題について考えます。
パタハラを防ぐためには、まず法律の遵守が不可欠です。
さらに、職場内での教育を通じて、男性の育児参加が自然と受け入れられる環境を作ることが求められます。
企業ごとの相談窓口の設置や、匿名での通報制度も役立つでしょう。
パタハラの相談窓口と法的対応
現在、労働局や総合労働相談コーナーなどで、パタハラに関する相談を受け付けています。
必要に応じて、労働基準監督署に訴えることも可能です。
法的措置としては、職場環境を是正するための指導が行われます。
相談するところがあれば安心だね
一人で悩まずに勇気を持って相談してほしいね
まとめ
パタハラの意味とは?働き方改革と職場での課題をわかりやすく解説!というテーマでお伝えしました。
- パタハラとは、男性が育児休業や育児参加をしようとする際に職場で受ける嫌がらせや差別
- 働き方改革が進む中で、パタハラ問題の解決は男性だけでなく、家庭や職場全体の幸福度向上に不可欠
- 企業が率先して職場環境を改善し、社会全体で育児参加を促す文化を作ることが急務
- オルゴール堂や名だたる大企業でもパタハラ問題が横行しているのが現状
- パタハラの防止には、法律の遵守だけでなく、教育や啓発活動、相談窓口の充実が効果的
これからの日本社会で、性別に関係なく育児と仕事を両立できる環境が整うことを期待しましょう。
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